仮想通貨の取引をしている方・これから始める方は、「指値(逆指値)注文」と「成行注文」は必ず耳にしたことがありますよね?
これらの知識は、仮想通貨取引所で仮想通貨を売買する上で基礎的かつとても重要な知識です。
状況に合わせて「指値(逆指値)注文」と「成行注文」を使い分けることで、より利益を出し・損失を抑えることができるので、しっかり理解しておきたいですね!
ということで、今回は「指値注文・逆指値注文・成行注文」の概要・特徴をご紹介します!

では、さっそく見ていきましょう!
目次
販売所と取引所の違い

「指値(逆指値)注文」と「成行注文」は、仮想通貨取引所で取引を注文する方法です。
そもそも仮想通貨の売買は、販売所と取引所のどちらかで売買することができます。
取引所と販売所の違いは、取引を行う相手が異なります。
- 販売所:ユーザーと業者(GMOコイン)間で仮想通貨の取引を行う
- 取引所:ユーザーとユーザー間で仮想通貨の取引を行う
販売所では、業者の定める価格で仮想通貨を売買するため、「指値(逆指値)注文」と「成行注文」の概念はありません。
一方で取引所では、ユーザー間で仮想通貨を売買します。
そのため、状況に合わせて「指値(逆指値)注文」と「成行注文」を使い分けることで、より利益を出せる・損失を避ける取引ができるメリットがあります。
販売所・取引所の違いやメリットデメリットを詳しく知りたい方は、以下記事をご参照ください。
メイカー(maker)とテイカー(taker)
取引所での注文には、テイカー(taker)とメイカー(maker)があります。(指値注文、成行注文とは別物です)
メイカー(maker)とは
メイカー(maker)とは、板にない価格で注文する取引(指値注文のみ)です。
上記画像でいうと、赤枠にない価格(718,000・701,000・680,000など)で注文する取引となります。
「新しい価格を作る=make」と覚えると、覚えやすいかもしれません。
板にない価格を注文するため、取引の流動性を生むことができるため、取引所にとってメリットのある取引となります。
そのためメイカー(maker)の注文をすると、取引手数料が無料になる取引所もあります!
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テイカー(taker)とは
テイカー(taker)とは、板にない価格で注文する取引(指値注文または成行注文)です。
上記画像でいうと、赤く塗られた価格(717,000・700,000・697,500など)で注文する取引となります。
「すでにある価格と取る=take」と覚えると、覚えやすいかもしれません。
またメイカー(maker)とテイカー(taker)によって取引手数料(maker手数料とmaker手数料)が異なる取引所もありますので、必ず確認するようにしましょう!
基本的には、取引所にとってメリットがある(取引所の流動性が増す)メイカー(maker)の方が、取引手数料が安くなる場合が多いです。
例:Zaif(ザイフ)の取引手数料(2018年8月時点)
成行注文:現在の取引成立価格ですぐ取引する
「成行注文」とは、現在の取引成立価格ですぐに取引を行う取引方法です。
成行注文では、取引する価格は自動的に決まるため、注文のときは数量だけ入力し、価格は入力する必要がありません。
「成行注文」のメリット
「成行注文」のメリットは以下2点でしょう。
- 複雑な操作なく、簡単に仮想通貨を売買できる
- すぐに売買が成立する
販売所で仮想通貨を売買するのと変わらないように取引できるため、トレード初心者の方にとっては重宝する取引方法ですね。
販売所との違いとしては、取引所によっては取引手数料が無くなるため、お得に仮想通貨を売買することができます。
「成行注文」のデメリット
「成行注文」のデメリットは、スリッページという注文した価格と取引成立した価格の差が生まれてしまい、損失を出してしまうような不利な取引も成立してしまうデメリットがあります。
また取引所によってはメイカー(maker)で取引すれば取引手数料無料だが、テイカー(taker)で取引すると取引手数料がかかってしまう場合があります。
そして成行注文では、必ずテイカー(taker)で取引するので、取引手数料がかかってしまいます。
指値注文と逆指値注文:指定した数量・価格で取引する
「指値(逆指値)注文」とは、自分が指定した価格・数量の仮想通貨を注文する方法です。
指定したトリガー条件(○○円以下・以上になったら、注文を発注させる)によって、以下4種類に分ける事ができます。
・指値 買い注文
・指値 売り注文
・逆指値 買い注文
・逆指値 売り注文
「指値 買い注文」と「指値 売り注文」
「指値注文」では、より株価が高くなったら売り、安くなったら買いの注文が自動的に発注される注文方法です。
「指値 買い注文」
「指値 買い注文」は、指定した価格以下になると”仮想通貨を買う”注文を発注する取引で、仮想通貨を安く買いたいときに利用します。
例えば以下のような状況のとき、「指値 買い注文」を利用します。
- 現在:1BTC=70万円だが、より安く買いたい
- 注文:1BTC=65万円以下になったら、自動的に1BTC買う(数量=1BTC、1BTC価格=65万円を入力)
- 成立:1BTC=64万円で買えた
「指値 売り注文」
「指値 売り注文」は、指定した価格以上になると”仮想通貨を売る”注文を発注する取引で、仮想通貨を高く売りたいときに利用します。
例えば以下のような状況のとき、「指値 売り注文」を利用します。
- 現在:1BTC=70万円だが、より高く売りたい
- 注文:1BTC=75万円以上になったら、自動的に1BTC売る(数量=1BTC、1BTC価格=75万円を入力)
- 成立:1BTC=76万円で売れた
「逆指値 買い注文」と「逆指値 売り注文」
「逆指値注文」とは、より価格が高くなったら「買い注文」、安くなったら「売り注文」が自動的に発注される注文方法です。
要は、「指値注文」と逆のトリガーで注文する方法ですね。
「逆指値 買い注文」
「逆指値 買い注文」は、指定した価格以上になると”仮想通貨を買う”注文を発注する取引で、仮想通貨の価格が高騰する(買いシグナルが出る)ときに利用します。
例えば以下のような状況のとき、「逆指値 買い注文」を利用します。
- 現在:1BTC=100万円だが、105万円を超えたら高騰する(買いシグナルが出る)
- 注文:1BTC=105万円以上になったら、自動的に1BTC買う(数量=1BTC、1BTC価格=105万円を入力)
- 成立:1BTC=106万円で買えた
「逆指値 売り注文」
「逆指値 売り注文」は、指定した価格以下になると”仮想通貨を売る”注文を発注する取引で、仮想通貨の価格が急落する(売りシグナルが出る)ときに、損失を最小限に押さえるために利用します。
例えば以下のような状況のとき、「逆指値 売り注文」を利用します。
- 現在:1BTC=70万円だが、65万円を下回ったら急落する(売りシグナルが出る)
- 注文:1BTC=65万円以下になったら、自動的に1BTC売る(数量=1BTC、1BTC価格=65万円を入力)
- 成立:1BTC=64万円で売れた
【メリット】指値注文
自分で価格と数量を指定して注文することができるので、販売所での価格・成行注文の価格よりも安く買う(高く売る)ことができます。
また逆指値では、価格の高騰が見込める仮想通貨を買えたり、価格急落が懸念される仮想通貨を売れたり(損失を抑えたり)することができます。
仮想通貨の値動きが読めれば、お得に仮想通貨を売買することができますね。
【デメリット】指値注文
取引所での売買は、ユーザー間で仮想通貨の取引を行います。
なので、「自分が希望する数量・価格」が板に出なければ注文が通らず、注文が通るまで時間がかかってしまうデメリットがあります。
注文を通すためにも、仮想通貨の値動きを読んで「取引が成立する適正な数量・価格」と「お得に取引できる数量・価格」を兼ね合いを見極めなければいけませんね。
現実と希望の兼ね合いを見極める,,,とも言えるかもしれませんね。
指値注文・逆指値注文 の概要・特徴【仮想通貨の基礎知識】~まとめ~

以上、指値注文・逆指値注文の紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?
仮想通貨の値動きが予測できれば、「指値注文・逆指値注文」と「成行注文」を使い分けることで、より利益を出し・損失を抑えることができます。
最後に「指値注文」と「逆指値注文」の概要・特徴のまとめを記載します。
成行注文
・取引成立価格で取引する
・利用状況:すぐに取引を成立させたい
指値 買い注文
・トリガー条件:指定した価格以上で買い注文を発注
・利用状況:仮想通貨を安く買いたいときに利用
指値 売り注文
・トリガー条件:指定した価格以下で売り注文を発注
・利用状況:仮想通貨を高く売りたいときに利用
逆指値 買い注文
・トリガー条件:指定した価格以下で買い注文を発注
・利用状況:買いシグナルが出て、価格急騰が期待できる仮想通貨を買うときに利用
逆指値 売り注文
・トリガー条件:指定した価格以下で売り注文を発注
・利用状況:売りシグナルが出て、価格下落での損失を抑えるために仮想通貨を売るときに利用
以上、AirDrop博士のグンちゃんでした!
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